Kugenuma Renovation Village
建築のこと
湘南の海にほど近い鵠沼松が丘という場所に建つテラスハウス(全4棟8戸)のリノベーショ ンプロジェクト。「街とつながる、人がつながる、垣 根のない暮らし」をコンセプトに外観デザイン及びランドスケープデザインを施しています。然るに道路と敷地の関係はフルオープンであり、誰でも入って来れる状態。これを危険とみる か気持ちのいい暮らしと考えるかは個々人の価値観に委ねるとして、後者の考え方を持つユー ザーに対して訴求力のある企画を作ろうということで、クライアントさん、コンサル会社さんとと もに形を組み立てていきました。 家の周りを子供たちが走り回れるように家の外周すべてに導線を用意することに重点 を置きました。よって、あらゆる箇所が路地空間としてこのビレッジの景色の一つとなるように考えました。大半の舗装を専有する車寄せスペースのたたきにはあえて隙間を作り芝生がランナーを走らせられるよう砂利と芝生をミックスして敷設しています。要所に植え込んだ耐性のある海辺の植物が花を添えます。建物の4つのキーカラーにはオーストラリア製のポーターズペイントを使用しそれぞれのカラーを特徴づける白い木壁が町並みにリズムを与えています。
また通りから見通すビレッジの雰囲気として多くのグリーンを配しています。プロジェクトの象徴としてのシンボルツリー、路地の曲がり角や突き当たりに季節を感じさ せるアイストップとなる草木。共用空間に彩りと収穫の楽しさを与える果樹。海の近く、シー サイドエリアの魅力を伝える浜辺をイメージさせる植栽。外観のカラーコーディネーションと 植栽の彩りのバランスを考え、開放的な湘南ライフを住人に感じてもらえるよう計画を行いま した。
シンボルツリーには3連棟のリズム感を助長するよう、花付きの期間が長いサルスベリを植え 込みました。白花のサルスベリはどことなくあか抜けた雰囲気を回りに与えるので、このエリ アの松林の象徴的な町並みにとけ込みつつ街角を演出するのに一役買ってくれると思います。 それぞれのサルスベリに対に植え込んだシャクナゲが春先に大きく咲きほころび、追いかける ようにサルスベリの泡のような花が青い空にはえます。


















