下総中山の家
建築のこと
千葉県船橋市本中山。 平坦な狭小地に建つ、木造3階建ての住居である。
家族4人を包み込むこの住宅は、求められた機能とスタイルに応じて、合理的にプランが落とし込まれ、それに準じた構造体が計画された。 耐震性を考慮し全面構造用合板両面張りの耐震等級2級を選択した。
道路に面するガレージとインナーバルコニーが深く切れ込まれ、アンバランスな積み木状の外観を呈することで内包プランと外観の形態 表現の一体化を図った。また狭小地3階建てに余儀なくされる、プランの細分化を解消すべく、可変間仕切りを積極的に導入し各階とも におおらかなプランニングを心がけた。面積効率の観点から2階リビングと階段導線は直結する形となっているが、大きなカーテン間仕 切りを設置し、開放性と空調負荷軽減を両立させた。またもっとも家族が大切に考えている2階リビングスペースの特別感を外観へも露 出させるべくフレーミングを施しそれが庇効果となってアプローチの雨よけ、自転車置き場、および外壁の汚れ防止に役立つことを意図 した。1階には家族や近所のママ友達が集う、大きな縁空間を計画。間口の広い玄関土間と付随する一体の縁空間は客間スペースと完全 連結し、木造軸組空間ならではの開放性の高い空間を獲得するに至った。
敷地に余裕がないながらも、玄関に至るアプローチ空間には幅 200mm 深さ700mm のプランターを 6m に渡り設け、アプローチガーデ ンを抜けて玄関へたどり着く構成とした。新築の記念に造園業を営むクライアントのご実家から送ってもらった樹木を家族みんなで植え 込み、完成を祝した。
敷地制約条件が厳しい中、内外ともに豊かな気持ちが持てる住宅になったことを関係者各位に感謝している。










